ギターを始める上で、最初に決めないといけないのがギターの種類です。
アコースティックギター(アコギ)にするかエレキギターにするかを決める必要があります。

今回はまずアコギとエレキギターの違いについて説明し、そのあとに目的別にどっちを選ぶべきかを解説していきます!

アコギとエレキギターの違い1 ギター単体で弾けるか否か

アコギとエレキの違いの1つ目として、ギター単体で弾けるかどうかというのが挙げられます。
アコースティックギターは、ギター単体で弾くために作られていて、ギター本体以外には特に必要なものはありません。

一方エレキギターはアンプという機器を使うのが一般的です。


エレキギターでは、音を電気信号に変換しそれをアンプに送り、アンプはそれを増幅させて音を鳴らします。

気軽に始めるという点では、アンプのいらないアコギの方が始めやすいです。
エレキギターだと、アンプやシールド(エレキギターとアンプをつなぐもの)も必須になります。

アコギとエレキギターの違い2 音の大きさ

アコギとエレキギターの違いの2つ目として、音の大きさの違いが挙げられます。

まず、ギター単体の生音だと、アコギの方がエレキギターに比べると圧倒的に大きいです。
アコースティックギターはアンプを使わない分、何も繋がない状態でも音が大きいです。
そのため、壁の薄い家に住んでいる場合、夜中にアコギを弾くのは騒音問題になるので注意が必要です。
(ちなみにサイレントピックを使ったりすればこれらには対処することができます。)

エレキギターはアンプを使うことで音を大きくしますが、アンプに繋がない場合はギターの音は非常に小さいです。
テレビの音よりも小さいので、壁が薄いアパートでも時間帯を問わずに弾くことができます。

また、アンプに繋いだ時の音は自由に調節できます。
大音量にすることもできますし、イヤフォンにつなぐことも可能です。

音の大きさの自由度だけを見ると、エレキギターの方が自由度が高いと言えます。

アコギとエレキギターの違い3 音の質

アコギとエレキギターの違いの3つ目は音の質の違いです。

アコースティックギターの方が柔らかく、優しい音質です。
そのためカントリー調の曲を弾いたり、弾き語りをする際にはアコギが用いられます。

一方エレキギターはアコギのような優しくて温かみのある音は鳴らせません。
アコギはエフェクターという機器を使うことで音の質をある程度自由に変えられます。

ですが、アコギのような音はエフェクターを使っても鳴らすことはできません。
基本的にはロックに使うような音質や歪みのある激し目の音です。

アコギとエレキギターの違い4 弦の硬さや太さ

アコギとエレキギターでは弦の硬さや太さも異なります。

アコギの方が弦が硬く太いです。
そのためアコギの弦を押さえるのには、少し力が必要になります。

一方エレキの方が弦は柔らかく細いです。
そのためエレキの方が少ない力で弦を押さえることができます。

ギターを始めたばかりの人にとってはエレキギターの方が弾きやすいと言われるのはこれが原因です。
ですが、その違いは最初の1週間ぐらいであまり関係なくなります。
アコギを弾いていればアコギの弦の硬さにすぐに慣れます。

アコギとエレキギターの違い5 本体の大きさと重さ

アコギとエレキギターではギターの本体の大きさと重さも違います。

大きさという点でいくと、アコースティックギターの方がボディが大きく、エレキギターの方が小さいです。

ですが、重さという点でみると逆になります。
アコギは空洞が大きい分重さが軽く、エレキギターの方がずっしりとした重みがあります。

ただこれに関しても基本的には弾いてれば慣れるのでそんなに気にする必要はありません。

アコギとエレキギターの違い6 奏法の違い

アコギとエレキは両方ともギターなので基本的には弾き方は一緒なのですが、それでも多少の違いはあります。

アコギは6本の弦を全て弾きコードを鳴らすというのが多いです。
そういう意味で、ギター一本だけでの演奏でも音に深みが出ます、

一方エレキギターではパワーコードというものが多く用いられます。
これは2本か3本しか弦を使わない弾き方で、そうすることによって力強さはでますが、音の深みはなくなります。

またエレキギターはこれ以外にもエレキギター特有の奏法が多くあります。
色々な弾き方があることで、そっちの方がより面白いと感じる人もいれば、複雑すぎて挫折してしまう原因にもなり得ます。


ここまでアコースティックギターとエレキギターの違いを6個解説してきましたが、続いて目的別にどっちのギターを選ぶべきかというのを説明していきます。

弾き語りがしたいならアコギを選ぶべき

ギターを習って、とにかく弾き語りをしてみたいなというのであればアコースティックギターを選んでください。

さきほど説明しましたが、アコギはギター単体で大きな音が鳴ります。
弾き語りをする際は、基本的にギターのみを使います。

そのため弾き語りをする際にはアコースティックギターが向いています。
弾き語りの映像等をみるとわかると思いますが、ほとんどの弾き語りがアコギで行われています。


一方エレキギターはギター単体では音が小さいため、弾き語りには向きません。

また音質の違いもここに関わってきます。
弾き語りをする際には、エレキギターの発するロックっぽい音ではなく、基本的には優しい音色が求められます。

そういう意味でも、弾き語りをしたいという人はアコースティックギターを選びましょう!


バンドを組みたいならエレキギター

バンドを組むという目的があるのであればエレキギターを選ぶべきです。


バンドで舞台に立つ際、ドラムやボーカルの音の大きさにギターも合わせる必要があります。
アコースティックギターだと、この音の大きさを自由には調節できません。

一方エレキギターであれば、アンプを使って音の大きさを自由に調節できます。
また、エレキギターであればエフェクターを使うことで音色も自由に変えられます。

バンドはロックの曲を弾くことが多いですが、エレキであれば歪みのある音も簡単に鳴らすことができます。

なのでバンドを組むことを目的にするのであればエレキギターを選んでください。
もし今すぐバンドを組むわけではないけど将来的に組みたいな、、ぐらいであれば弾き語りができるアコギを最初に選んでもよいかもしれません。

作曲をしてみたい人はどちらでもいいが、、

作曲をしてみたいというのであれば、エレキギターでもアコースティックギターでもどちらでも大丈夫です。
ただこれまでギター経験ゼロで、作曲の基礎を学んでいきたいなというのであればまずはアコースティックギターを選ぶのが安全です。

アコースティックギターでギターの基礎を学び、弾き語りを行えるようになってから作曲に移ると非常にスムーズです。
アコギの方がコード弾きが多く、コード進行を学ぶ際にも役に立ちます。

ただ正直どちらでも大丈夫なので、弾き語りもしたいならアコギ、将来バンド組むかもと思うならエレキギターという感じで決めても大丈夫です!

目的は特にないけどギターを始めたいならアコギ

特に目的はないけどギターを始めたいという人はアコースティックギターがおすすめです。
というのも、ギターはモチベーションを保つのが大変ですが、アコギであれば弾き語りをしてモチベを保ちやすいからです。
弾き語りをするのはすごく楽しいですし、それを友達に共有したりもできます。

エレキでは弾き語りをする機会はほとんどなく、基本的には他の楽器と一緒にセッションを行います。
初心者にとってはこれが結構ハードルが高いです。

また、アコギの方が必要なものが少ないので手軽に始められます。そういう意味でもアコギはおすすめです!
もしギターを始めたいなってなんとなく思うのであればアコギを選んでみましょう!

アコギとエレキギターのメリットデメリットのまとめ

ここまで長々と説明してきたので、最後にエレキギターとアコギのメリットデメリット等をまとめます。


アコギのメリット
・ギター単体の音が大きく、弾き語りに向いている
・エレキギターには不可能な優しい音、柔らかい音を出すことができる
・必要なものが少なく、手軽に始められる

アコギのデメリット
・ギター単体の音が大きいので夜中に弾いたりする際には工夫が必要
・弦が硬く、最初の1週間ぐらいは苦労する


エレキギターのメリット
・アンプを使うことで、自由に音の大きさを変えることができるため、夜中に演奏することも可能
・エフェクターを使うことで、音色を自由に変えられる
・バンドを組める

エレキギターのデメリット
・必要なものが多く、気軽に始められない
・弾き語りには向いておらず、モチベーションを保つのが比較的難しい


アコギとエレキギターのメリットデメリットをまとめるとこのような感じになります。

以上でアコギとエレキの違いについての話を終わりにします!
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