ギターは挫折率の高い楽器として有名です。
ギターを初めて買った人の90%が半年以内にギターを辞めると言われています。
ですが、ちゃんとした順序でギターを学んでいけば、挫折する確率はぐっと下がります。
たとえば独学で学ぶとしても、どのように学んでいけばいいのかというのをまずは知っておきましょう。
今回は、これまで全くギターを弾いたことがないという"ギター完全初心者"の方向けに、ゼロからギターを初めて好きな曲を弾き語りできるまでの道のりというのを詳しく説明していきます!
ステップ1ギターの持ち方やチューニング
ギターを学ぶのは独学でも全然問題ないので、まずはどのような順序で何を学ぶべきかというのを一緒にみていきましょう
まず最初に学ぶべきはギターとピックの正しい持ち方、そしてチューニングの方法です。
変な癖がついてしまうとなかなか矯正するのが大変なので、一番最初にここらへんはちゃんと学びましょう。
ギターとピックの持ち方についてはこちらの動画で詳しく説明しているので参考にしてみてください!
ギターとピックの持ち方は、だいたい5分程度時間を使えばすぐマスターできると思います。
そしてチューニングの方法に関してはこの動画で解説しましたが、チューニングに関しては無料のアプリを使用すれば問題ないです。
私はFender Tuneという無料のアプリを使っていますが、自動で音の判定をしてくれるのでとても簡単にチューニングを行えます。
ステップ2超簡単なコードを4つ覚える
ギターピックの持ち方、そしてチューニングの方法をマスターしたら、最も簡単なコードを覚えていきましょう。
ちなみにコードを学ぶというと、いきなりFという難しいコードを学ぶ人がいますが、ギターを始めたばかりの状態でF等の難しいコードにチャレンジするとほぼ100%挫折するので注意してください。
まずはEm, Am, D, Aという簡単なコードを学びましょう。
GやCというコードを1日目に学ぶ人もいますが、EmやAm等に比べると若干難しいです。
まずはEm, Am, D, Aの4つのコードを学ぶというのを優先してください。
ステップ3 よく使うGとCをマスターする
Em, Am, D, Aという4つのコードが弾けるようになったら、続いてGとCを練習してください。
ちなみにコードには簡易版、省略版の弾き方というのも存在しています。
GやCに関しては最初は簡易版の弾き方でも大丈夫です。
GやCが弾けるようになると、色々な曲の弾き語りが可能になります。
最初はなかなか難しいかもしれませんが、繰り返し練習すると徐々に手が慣れてきます。
コードの練習は弾き語りの練習に比べると楽しくないかもしれませんが、GとCが弾ければ弾き語りに挑戦できるので頑張りましょう!
ステップ4簡単なストロークパターンの練習
次のステップは簡単なストロークパターンの練習です。ストロークというのは右手でギターを弾くことを意味していますが、ギターをマスターするためには左手のコードと共にこの右手のストロークもマスターする必要があります。
最初は難しいストロークパターンをマスターする必要は全くありません。
8ビートのストロークパターンをいくつか練習すればそれで十分です。
また、このストロークパターンは弾き語りをしながらも学べるので、この段階で完璧にできるようになる必要は全然ありません。
ステップ5 簡単な曲の弾き語りにチャレンジ
コードやストロークの練習だけだと絶対に挫折します。
ちょっとコードやストロークパターンを学んだら、必ず弾き語りの練習を挟むようにしてください。
この段階で弾ける曲なんてあるのか、、と思うかもしれませんが、上記のコード(Em, Am, D, A, G, C)を弾けたら結構な数の曲を弾き語れます。
Fなどの難しいコードを弾けなくても、弾き語りをできるというのは絶対に覚えておいてください。
「大きな古時計」という曲や、福山雅治さんの「桜坂」という曲が、最初の弾き語りの曲としては非常におすすめです。
まずは一曲を弾きがたれるように何度も練習していきましょう。
この際、最初は難しいとは思いますが、歌も歌いながらギターを弾く練習もしていきましょう。
最初なかなかできない場合は、まずはギターのパートをマスターしてから徐々に歌をつけていくという形でも大丈夫です。
1曲弾き語りをマスターしたら、もう1, 2曲同じコードで弾ける曲の弾き語りにチャレンジするのがおすすめです。
スピッツの「チェリー」という曲は、本来Fという難しいコードを使いますが、ちょっとアレンジするとFが弾けなくても弾き語りできます。
また、THE BLUE HEARTSの「終わらない歌」もこの段階で弾き語りできます。
大きな古時計、桜坂、チェリー、終わらない歌のうち二曲ぐらい弾けるようになったら次のステップに進みましょう。
(もちろんこの段階で4曲全て弾けるようになっているのが理想ではあります。)
弾き語りは難しいので、一曲マスターするだけでもかなりの日数がかかります。
ですが一曲マスターすると、かなり多くのことが身につきます。
また弾き語りができるようになると人に見せることもできますし、何より弾ける曲がどんどん増えていくのはすごく楽しいです。
最初の1曲目、2曲目は時間がかかりますが、3曲目、4曲目と進むにつれてマスターするまでにかかる時間はどんどん少なくなっていきます。
というのも、同じようなコードや同じようなストロークパターンで弾けるからです。
なので1曲目は特に大変だと思いますが、ぜひ挫折せず頑張ってください!
ステップ6 Fと16ビートに挑戦
ここまでできると、ギターの楽しさにどっぷりつかり始める頃です。
ギターの弾き語りが楽しいなと感じてきたら、ここで少し難しいことにもチャレンジしていきましょう。
それが16ビートとFというコードです。
16ビートはストロークパターンの1つです。
8ビートに比べると難しいですが、これは慣れの問題なので空いている時間に何度も16ビートのストロークパターンを弾いていましょう。
そして、それとほぼ同時期にFというコードに挑戦しましょう。
Fというコードはバレーコードと呼ばれる比較的難しいコードです。
ギターには6本の弦があるのですが、Fというコードでは1弦から6弦の全ての弦を指一本で押さえる必要があります。
このようなコードをバレーコード(セーハ)というのですが、これができるようになると一気に弾ける曲の幅が広がります。
ですが、このFというコードは挫折率が最も高いコードになります。
一番最初に言いましたが、このFというコードにいきなり挑戦すると必ず挫折します。
まずは桜坂などの弾き語りをしてギターの楽しさを理解した上でFに取り組みましょう。
Fはがむしゃらに弾いてもなかなかマスターできません。
Fなどのバレーコードにはコツがあるので、ちゃんとコツを知ってからチャレンジするようにしてください。
また、Fにも簡易版のFがあります。
どうしてもFが弾けなかったら最初のうちは簡易版のFでも大丈夫です。
Fがなんとなく鳴るようになってきたら、Fを使う曲の弾き語りに挑戦していきましょう。
ステップ7 「マリーゴールド」の弾き語り
Fと16ビートストロークを定着させるために非常におすすめな曲が、あいみょんさんの「マリーゴールド」という曲です。
F以外のコードは簡単なコードなので、Fの練習としては非常におすすめです。
また、マリーゴールドは16ビートのストロークパターンの練習にもなります。
そういう意味で、この段階では最適な弾き語りの曲となります。
あいみょんさんの「マリーゴールド」を弾き語れるようになる頃には、Fというバレーコードへの抵抗はなくなります。
そうするとF以外のバレーコードも気づいたら弾けるようになっています。
ステップ8 Bmとアルペジオ
マリーゴールドを弾きがたれるようになりFというコードをマスターしたら、次はBmというコードを学びましょう。
そしてそれと同時にアルペジオの練習を始めましょう。
アルペジオとは、指で弦を弾く奏法のことを指します。
ここまではピックを使って弦を弾いていましたが、曲によっては指で弦を弾く必要があります。
指で弦を弾くのって難しそう、、と思うかもしれませんが、思ったよりも簡単です。
アルペジオのパターンも色々ありますが、これに関しては弾き語りをしながら学ぶのが一番習得しやすいので、この段階では軽くアルペジオとはどんなものかというのを学ぶだけで大丈夫です。
ステップ9 「裸の心」の弾き語り
アルペジオの基礎を学んで、Bmというコードを学んだら、それら2つを使う曲の弾き語りをしましょう。
それがあいみょんさんの「裸の心」という曲になります。
もしこの曲を知らない場合は、ぜひYoutubeでこの曲を何度も聞いてみてください。
(知らない曲の弾き語りを練習するのは難易度が高いので、まずはその曲を口ずさめるぐらいになりましょう。)
「裸の心」はBmというバレーコードが出てきます。
また、指で弦を弾くアルペジオで弾く曲としてもぴったりです。
実際にあいみょんさんがインスタライブで弾き語りする際にはアルペジオで演奏をしていました。
あいみょんさんの裸の心が弾き語れるようになったら、実はもうギターの基礎というのはほぼマスターできています。
このステップ9までをクリアしたら、脱初心者が完了します。
それ以降の話
ギターの基本となるコード(Em, Am, D, A, G, C)、FやBmといったバレーコード、基本的な8ビートや16ビートのストロークパターン、そしてアルペジオができれば色々な曲の弾き語りができます。
ここまでできると、自分の好きな曲の弾き語りというのにもチャレンジできます。
好きな曲のコードを調べて、そのコードを見ながらその曲の弾き語りができるようになります。
ちょっと長くなってしまいましたが、これがギターをゼロから初めて、好きな曲を弾き語りするまでのルートです。
この方法でやっていけば、独学でも好きな曲を弾き語りできるようになります。
「おとぴぴ」ではまさにこの流れに沿ってゼロからギターを学べます。
簡単なコード → 大きな古時計の弾き語り → 8ビート → 桜坂の弾き語り → チェリーの弾き語り → 終わらない歌の弾き語り → Fと16ビート →マリーゴールドの弾き語り → Bmとアルペジオ → 裸の心の弾き語り
というのをおとぴぴではゼロから順番に学んでいけます。
無料で始められるので、もし興味がある人がいたらぜひ使ってみてください!
ギターは弾けるようになると本当に楽しいので、ぜひ一緒にマスターしていきましょう!