ウクレレと一口に言っても、実は大きく分けると4種類あります。
また、使われている木材によって音色が異なりますし、値段もそれによって全然変わってきます。
今回はこれからウクレレを始めたいという人向けに、ウクレレの種類と選び方について丁寧に解説していきます。
また初心者におすすめのウクレレも紹介していきます。
ウクレレには大きく分けて4種類ある
ウクレレを弾いたことがない人は驚くかもしれませんが、ウクレレには大きく分けて4種類あります。
その4種類とは、ソプラノ、コンサート、テナー、バリトンの4種類です。
学生時代に合唱をしたことがある人だとなんとなく予想がつきそうですが、
ソプラノが一番高い音で、コンサート、テナー、バリトンと進むにつれてより低音の響きが強くなっていきます。
また、サイズもソプラノウクレレが一番小さく、コンサート、テナー、バリトンとどんどん大きくなっていきます。
ソプラノは、いわゆる「ウクレレっぽい」音を出します。
ウクレレと言われると、「ポロンッポロンッ」という音を思い浮かべますが、まさにあの音を鳴らすのがこのソプラノウクレレです。
このソプラノウクレレが最も一般的で、ウクレレと言うときはこのソプラノウクレレを指す時が多いです。
他の種類に比べるとサイズも小さいので、これまで弦楽器を弾いたことがない人や手の小さい人にはおすすめできます。
続いてコンサートウクレレですが、これはソロウクレレをしたいという人向けのウクレレになっています。
先ほどのソプラノウクレレは、伴奏を弾くために使われることが多く、弾き語りなどでよく用いられます。
一方、コンサートウクレレは伴奏ではなくメロディーを弾くために使われることが多いです。
もちろん弾き語りに用いられることもあるので一概には言えませんが。
ソプラノよりも大きく、ネックも長いので手が大きい人や、他の弦楽器経験者はコンサートウクレレの方が弾きやすいかと思います。
テナーウクレレは、コンサートウクレレよりボディが大きくなっていて、音の深みというのが増しています。
もしお近くに楽器ショップがあれば一度聞いてみるとその違いがわかるかと思います。
ちなみに、日本ではソプラノウクレレが一般的ですが、ハワイではこのテナーウクレレを使っている人が多いです。
もし将来的にウクレレの本場ハワイでウクレレの演奏をするんだという人はテナーウクレレを選んでもいいかもしれません。
バリトンウクレレですが、もはやウクレレというよりもミニギターに近いです。
4つのウクレレの中では最も大きく、またサウンドの響きも最も深いです。
ただ、初めてウクレレを弾くという人がバリトンウクレレに手を出すことはほぼないので、ウクレレ初心者はバリトンウクレレの存在は無視しても大丈夫です!笑
ウクレレの形は2種類
ウクレレは4種類あるという説明をしてきましたが、形に着目すると大きく分けて2つあります。
まず1つ目がくびれのある形です。
ギターに慣れている人であれば、この形にも馴染みがあると思います。
多くのウクレレがこの形になります。
そしてもう1つですが、パイナップル型です。
その名の通り、パイナップルのような形をしていますね。
1つ目の物に比べると、最初は若干持ちづらいですが、慣れてしまえば特に気になりません。
ちなみにパイナップル型のウクレレの方が、ボディの空洞が大きくより音が響きます。
ウクレレで使われている木材の種類
続いてはウクレレで使われる木材についてです。
ウクレレの価格はピンキリですが、価格に最も影響を与えるのが実は木材の種類です。
木材は挙げ始めたらキリがないですが、最も代表的なのが「ハワイアンコア」と「マホガニー」の2つです。
まずハワイアンコアですが、この木材を使うとウクレレが鳴らすサウンドが気持ち明るく感じます。
ハワイアンコアは軽やかな感じの音を響かせる木材です。
ただ、ハワイアンコアはとにかく稀少な木材です。
昔はそんなことなかったのですが、最近は規制等によってなかなかこのハワイアンコアウッドは手に入らなくなりました。
その結果としてハワイアンコアを使用するウクレレの価格は非常に高いです。
もちろんウクレレの木材として優秀だからこそその値段がつくのですが、実は規制によって値段がより高くなっているというのは知っておいた方がいいかもしれません。
もう1つの有名な木材であるマホガニーですが、ハワイアンコアに比べると柔らかく温かみのある音を鳴らします。
マホガニーという木材は高級家具にも使われたりしますが、ハワイアンコアに比べると値段が安いです。
ちなみにマホガニーはギターでもよく用いられている木材です。
コスパを求めるならマホガニーを選ぶのがおすすめです!
コーティングの有無
ウクレレを選ぶ際にみた方がいいもう1つの違いとしては、コーティングの有無というのがあります。
サテン仕上げの方は特殊なコーティングをしていないので、ウクレレの表面は木本来の感じがあります。
一方光沢仕上げの方はしっかりとコーティングがされています。
こちらの方が乾燥には強いですが、見た目は光を反射し、木っぽさというのは少し減っています。
この違いは好みの問題もあるので、自分の好きな方を選べば問題ないです。
初心者の方向けの選び方
ここまでウクレレについて色々な種類や違いを説明してきました。
ここからは初心者の方がウクレレを初めて買う際にどう選んだら良いのか、そしてどのウクレレがおすすめなのかというのを説明していきます!
まず、最初にソプラノウクレレ・コンサートウクレレ・テナーウクレレ・バリトンウクレレの4つのうちどれにするかを決める必要があります。
特にこだわりがなければ、初めはソプラノウクレレを選べば基本的には問題ありません。
手があまりにも大きかったり指が非常に太いという人は、コンサートウクレレを選ぶというのも選択肢に入ってきますが、この場合は楽器店で一度両方触らせてもらってから選んだ方が安全です。
そして木材ですが、お金によっぽど余裕がある人はハワイアンコアを選んでもいいですが、最初は安く始めたいなというのであればマホガニーを選ぶのがおすすめです!
そして形やコーティングに関しては好みの問題なので好きな方を選んでもらえば問題ないと思います!
ここからはソプラノウクレレのおすすめをいくつか紹介していきます。
まず最初におすすめしたいのが、Famous(フェイマス)の「FS-1G」というウクレレです。
Famousは日本のメーカーで、多くの日本人がこのFamousのウクレレを一本目のウクレレとして購入しています。
このFS-1Gではマホガニーを使用しています。
値段は2万円で、めちゃくちゃ安いというわけではないですが、今後長く使っていくと考えるとFS-1Gは質も良くコスパはかなり良いです。
また、同じFamousのソプラノウクレレとして「FS-5G」というウクレレもあります。
こちらは値段は3万円です。
FS-1Gと違う部分は2つあり、まずFS-5Gは使っている木材がハワイアンコアです。
また、表面がコーティングされており光沢仕上げになっています。
1万円をプラスすることでハワイアンコアになるというのは魅力的です。
私は初めてギターを買う時は迷いましたが、正直木材の違いはそんなに気にならなかったのと、光沢仕上げが好きじゃなかったのでFS-1Gを選びました。
ただどちらもコスパ抜群なので、どちらもウクレレ初心者の方におすすめできます。
これ以上高いウクレレもいっぱいありますが、ウクレレ初心者の方が一本目で手を出すにはコスパがあまり良くないので、マックス高くても3万円台ぐらまでかなと個人的には思います。
一方もっと安いウクレレから始めたいという人には、ハナレイ(Hanalei)というブランドの「HUK-80」がおすすめです。
ハナレイは、有名な楽器販売店である島村楽器のオリジナルブランドで、とにかく安いのが特徴です。
もちろん先ほど紹介したFamousに比べてしまうと色々劣ってしまいますが、とにかく安く気軽に始めたいならハナレイはおすすめです。
「HUK-80」はマホガニーの木材を使用しており、価格はなんと9000円です。
1万円をきっているウクレレの中では質は高く、もし安く始めるならHUK-80を選んでおけば問題ないです。
ウクレレを始める際に必要なものとは
ここまでウクレレ本体の話をしてきましたが、ウクレレを始める際にはウクレレ本体に加えて必要なものの話をしていきます。
まず最初はチューナーです。
チューナーというのは、ウクレレの弦の音を合わせるために使います。
ただ、昔はこのチューナーは必須でしたが今はウクレレ用のチューニングアプリがあります。
チューニングアプリの方が手軽なので、チューナーをわざわざ買わなくても大丈夫です!
また教則本に関していうと、は今は動画で学んだ方が効率よく学べるので必要ないです。
「ウクレレ初心者向け 必要なもの一覧」のようなネット上の記事で教則本の購入を強くおすすめしているものは、記事自体が古いか、もしくはお金儲けが第一にきてしまっているかなので注意した方がいいかもしれません!笑
唯一あった方がいいかなと思うのがウクレレケースです。
カラオケにウクレレを持ち込んで弾き語りの練習をしようと考えている人であればウクレレケースは必須になります。
ただ外に持ち運ぶ予定がないのであれば必要はありません。
その他のものとしてはピックやストラップも挙げられます。
ウクレレは基本的に指で弾くことが多く、最初のうちはピックは使わないことが多いです。
ピックに関しては必要になった時に入手すればOKだと思います。
ストラップというのはウクレレを首にかけるための紐です。
立って演奏する際には必須になります。
ストラップをつけることでウクレレの位置が安定するので、座って弾く際にもストラップをつける人はいます。
私自身はストラップをつけて弾くことが多いですが、つけることで逆に弾きにくいと感じる人もいるので、
まずはストラップなしの状態で使ってみて立って演奏したいなって思ったら購入するという形で最初は大丈夫だと思います。
ここまでを読んできて気付いた人がいるかもしれませんが、
ウクレレを始める際にはウクレレ本体以外に必須となるものは1つもありません。
チューナーは必要ですが、アプリを使えば無料で手に入ります。
ウクレレケースは外に持ち運ばなければ必要ありませんし、教則本も今は動画のレッスンで問題ありませんし、ピックやストラップは最初はなくても大丈夫です。
ギターに比べると、ウクレレは必要なものが非常に少ないので手軽に始められます。
ウクレレ本体を購入して、ウクレレ用のチューニングアプリをインストールしたらとりあえずはOKです!
その他のものは必要に応じて購入しましょう!
おわりに
ウクレレはすごく手軽に始められ、かつ弾けるようになると非常に楽しいです。
もちろんギターに比べてしまうと音の幅も狭く、演奏の幅も狭いですが、その分弾きやすく比較的マスターがしやすいです。
家の中でも気軽に弾けますし、弾き語りもできます。
ぜひ一緒にウクレレを始めていきましょう!