弦楽器を始めようと思った際に、ギターにするかウクレレにするかで迷う人は多くいます。
今回はウクレレとギターの違いに着目しながら、どういう人にはウクレレがおすすめで、どういう人にはギターがおすすめかというのを解説していきます!
また私自身ギターもウクレレも両方弾くので、できるだけどちらかの楽器の肩を持つのではなく、フラットな立場からそれぞれの特徴等を説明していきます。
ウクレレとアコギの違い1 大きさと重さ
まず最初にウクレレとギターの違いを簡単にみていきましょう!
まず大きさですが、ウクレレの方がギターに比べると小さいです。
その分ウクレレの方が持ち運びもしやすいですし、手で持ってみてもウクレレの方が圧倒的に持ちやすいです。
ギターの長さだけでなく、ボディの大きさもウクレレの方がかなり小さいです。
また重さに関して言えば、最も一般的ソプラノウクレレが500グラム前後であるのに対し、一般的なアコギは2kg〜3kgです。
アコギの重さは、ウクレレの約5倍です。
この大きさ、重さの違いはどう影響してくるかですが、まず演奏のしやすさに影響があります。
小さい方、すなわちウクレレの方が持ちやすいですし、コードを押さえる際にも押さえやすいです。
ただ、この点に関しては最初はその違いこそあれど、慣れてきたら大きさは全く気になりません。
最初の数日だけの感覚の差ぐらいです。
また音量の大きさに影響も及ぼします。
ボディが大きい方が音が響きます。
そのためアコギのほうがウクレレより音が大きく響きます。
ウクレレとアコギの違い2 弦の本数
そして次に弦の数ですが、ウクレレが4本に対して、アコギは6本です。
ちなみにこの写真はウクレレの写真です。
弦の数の多い、少ないで何が変わるかですが、弾ける音の高さの幅が変わってきます。
ギターの方が弦が多いため、いろいろな高さの音を一台のギターで鳴らすことができます。
また、6本の弦を同時に鳴らすのと4本の弦を同時になるのでは、音の深みというのも変わってきます。
ギターの方がより深い音のハーモニーを鳴らすことができます。
弾き語りをする際には、基本的に声でメロディーを歌い、楽器は伴奏を担当します。
伴奏の音が薄っぺらいと、弾き語りのクオリティは落ちてしまいます。
そういう意味で、より多くの音色を出せるアコギの方が弾き語りには向いています。
ウクレレとアコギの違い3 値段
続いて価格の違いですが、若干ウクレレの方が安いです。最近はアコギの初心者セットが一万円台から売っているので、値段に関してはほぼ変わりないと言ってもいいかもしれませんが、
同じ価格のものを買った場合、やはりウクレレの方が質がいいです。
ウクレレでおすすめされる初心者用セットはだいたい1万円前後のものが多いですが、ギターだと2万円〜3万円ほどになります。
ウクレレとアコギの違い4 音色
ウクレレとアコギは似た楽器ではあるものの、もちろん別物です。
なので音色というのは全然違います。
ウクレレは「ポロンポロン」とかなり軽くて爽やかな音を鳴らします。
一方アコギはもう少し優しくて温かみのある音を鳴らします。
この違いについてはぜひYoutube等でアコギとウクレレの音を聴き比べてみてください!
音色の違いなんてあんまり関係ないでしょ、、と思うかもしれませんが、実はアコギかウクレレかを選ぶ際にはこの点は非常に重要になってきます。
やはり長く楽器を続けていくためには、好きな音色でないと続けていくことができません。
なので、ちゃんとどちらの音色が好きなのかというのはあらかじめ確かめておきましょう。
以上がウクレレとアコースティックギターのざっくりとした違いになります。
続いてウクレレとギターどちらがおすすめなのかという話をしていきたいところですが、エレキギターについても少しだけ触れておきます。
番外編 エレキギターについて
ここまでエレキギターは一旦無視していました。
というのも、ウクレレかギターかで迷っている人が最終的に選ぶのはウクレレかアコギだからです。
というのもエレキギターはアコギとの類似点はいくつかありますが、ウクレレとはかなり特徴が違います。
エレキギターの大きさはウクレレよりはもちろん大きいですが、アコギよりボディは小さいです。
またアコギやウクレレのようにボディに大きな空洞はありません。
というのも、エレキギターはアンプという音を増幅させる機器を使うのを前提とした楽器だからです。
なので、エレキギター単体での音は非常に小さいです。
ちなみにこれがアンプという機器です。
このアンプによってエレキギターは大音量で演奏することも可能です。
また音色については、エレキギターではエフェクターという機器を使うことで自由自在にその音色を変えられます。
が、アコギのような優しくて温かみのある音はでないのでその点は注意が必要です。
値段については、ウクレレやアコギよりも高いです。
アンプなど、ウクレレやアコギに比べて必要なものが多いのがその理由です。
以上がざっくりとしたエレキギターの説明になります。
ではここから本題である「ウクレレとギターどっちを選ぶべきか」という話をしていきます!
ウクレレとギターどっちを選ぶべきか
ここまでギターという表現を何度もしてきましたが、ギターにもエレキギターとアコースティックギターがあります。
ここからはウクレレなのか、エレキギターなのか、アコースティックギターなのかという視点でみていきます。
まず、友達と一緒にバンドを組みたいというのであれば、基本的にはエレキギターを選ぶことになります。
もちろんアコギやウクレレでバンドを組むことも可能ですが、一般的にはエレキギターを使うことが多いです。
というのもエレキギターはアンプで音の大きさを変えたり、エフェクターで音色を自由に変えられるからです。
なので、バンドを組むことを主な目的とするなら何も考えずエレキギターを選んでください!
一方弾き語りをしたいよという人は、アコースティックギターかウクレレのどちらかを選ぶことになります。
その際どちらを選ぶべきかという話を続いてしていきます。(これが本題ですね!)
まず、とにかく超気軽に始めてみたいのであればウクレレの方がいいかもしれません。
ウクレレは楽器のサイズも小さく、また弦の数も少ないため、ギターに比べるとほんの少しだけ難易度が下がります。
そして値段も少し安いので、かなり気軽に始められます。
ですが、実際はアコースティックギターも難易度には思ったよりも差がありません。
最初、ほんの少しだけアコギの方が苦労するかもしれませんが、そこを超えてしまえば難易度はほぼ一緒です。
またアコースティックギターの方がウクレレに比べると音が大きいので、将来的に本格的に人前で弾き語りをしてみたいな、、という気持ちが少しでもあればアコースティックギターを選んでおいた方がいいです。
さらに、一般的なポップスの曲はギターを使っていることが多く、弾き語りをする際もギターの方がもともとの曲らしさをだすことができます。
なので、有名な曲の弾き語りにチャレンジしたいなという人は、アコースティックギターを選んだ方がいいかと思います。
結局ウクレレかアコギどっちを始めたら良いのか分からないという人は、Youtubeでウクレレの弾き語りの映像とアコギの弾き語りの映像を見比べてみてください。
もしウクレレの弾き語りに物足りなさを感じたら、アコギを選ぶようにしてください。
楽器の練習はモチベーションを保つのが大変なので、モチベを保つためにも"憧れ"を持って練習できる楽器にした方が絶対にいいです。
そして、ウクレレかギターを選ぶ際には必ず両方の音色をしっかり聴き比べてください。
ウクレレ特有の軽やかで爽やかな音は、どう頑張ってもアコギには出すことができませんし、逆も同様です。
ウクレレの音が好きであれば、やはりウクレレを選ぶべきですし、アコギの音の方がすきだったらアコギを選ぶべきです。
軽くまとめておくと、以下の4点にまとめられます。
・バンドを組みたいのであればエレキギター
・一般的なポップスの曲を弾き語りしたければアコギ
・とにかく手軽に始めたければウクレレ
・一番大事なのはその音色が好きかどうか
ウクレレもギターもどちらも気軽に始められて、ちょっと練習すれば弾き語りができるようになるので、ぜひ気軽に始めてみてください!
「おとぴぴ」では、楽器初心者向けに無料でレッスン動画を公開しているのでもしよかったらそちらも見てみてください!
楽器経験ゼロから、好きな曲を弾き語れるようになります!
以上がウクレレかギターかどちらを選ぶべきかという話でした!